マカロニグラタンのおすすめ具材をプロの料理人がお答えします。
おすすめする理由と一緒にご紹介しますね。
おすすめ具材その1:マッシュルーム
マッシュルームは旨味を豊富に含んでいます。
知人のフランス人シェフも「日本の野菜は味が弱いから、マッシュルームをプラスして味を補うことがよくある」と言っています。
入れるときはバターで炒めてから入れるようにします。そうすると旨味がさらにUPするからです。
※ちなみに缶詰のマッシュルームでは効果がありませんので、生のマッシュルームを使ってくださいね
おすすめ具材その2:玉ねぎ
これはマカロニグラタンの具材としておすすめするまでもなく入れると思いますが、やはり必ず入れて欲しいところ。
目的は食べる野菜としてというより、「旨味だし」の役割です。
化学調味料を入れなくても美味しくする、「旨味の底上げ」として機能してくれます。
とはいえ、こちらも生で入れるのではありません。
「バター」で透き通るようにじっくり炒める。そのまま食べても美味しいくらいが目安。
そうやって炒めた状態のものを入れてください。そうすると美味しく仕上がります。
その後、ソースと共に少し煮込むと思いますが、
引き出した玉ねぎの旨味がじんわりとソースに移って、「旨味の素」となります。
これだけで、美味しさがグンとアップしますよ。
おすすめ具材その3:セロリ
こちらもおすすめ具材というより旨味の素。
セロリもバターで炒めると大変風味がよく、「旨味の素」として機能してくれます。
使う場合は大体、玉ねぎの1/3量くらいが目安です。
おすすめ具材その4:鶏肉
こちらもマカロニグラタンの具材としてはおすすめするまでもなく、
マカロニグラタンといえば鶏肉かエビかというくらいにポピュラーですよね。
でも、簡単に、安価に美味しくしようとしたら、やっぱり鶏肉がおすすめ。
理由は、エビだけでグラタンのような液体系に旨味移すのは少し難しいからです。
※シーフードグラタンで美味しくするコツは後でご紹介しますね。
鶏肉は旨味がしっかりあります。だから味を良くするにはもってこい。
部位としてはもも肉がおすすめ。旨味が豊富です。
コツとしては、鶏肉を軽く炒める前に、
塩を揉み込んでから最低30分は寝かせること。
肉の内部まで味が染み込んで味がぐんとアップします。(塩してすぐに使うと、味がぼやける原因になります)
おすすめ具材おすすめ具材その5:ホタテ、イカ
こちらはシーフードグラタンにする場合。
シーフードマカロニグラタンのおすすめ具材としてはおそらく入れると思いますが、
先ほども書いたようにエビだけではなかなか液体に「旨味」を移すのは難しいもの。
化学調味料や、チキンブイヨンなどを使えば別ですが、
無添加で魚介だけで味を出そうとしたら、もっと効率的に旨味を抽出できるものが必要です。
それがホタテ、イカ。
ボイル品ではなく、加熱されていないものを使ってください。ボイル品は旨味が抜けていますので。
いかがでしょうか?
ではおまけとして、これらのおすすめ具材おすすめ具材を使った、
「マカロニグラタンの作り方」を載せておきますね。
チキンマカロニグラタンとしてご紹介しますので、ホタテ、エビは入れておらず、
セロリも省略してますが、十分美味しいです。
※セロリを入れる場合は5センチほどを角切りにしたものを玉ねぎと一緒に炒めてくださいね
それでは作り方です。
動画にもしていますので、どうぞご参考になさってくださいね。
おまけ:おすすめ具材を使ったチキンマカロニグラタンの作り方
チキンマカロニグラタン
材料(4人分)
バター 60g
薄力粉 60g
牛乳 450cc
鶏もも肉 400g
塩 小さじ1/2
マッシュルーム 100g
玉ねぎ 中サイズ1個(250g)
バター 40g
マカロニ 40g
※ママーのグラタン用マカロニなど、早茹でタイプじゃないもの
水 800cc
塩 小さじ1/2
白ワイン 60cc
作り方
鶏肉一口大にカットして、塩を揉み込んでおく
鶏肉は冷蔵庫で最低30分以上寝かす
水800ccに塩小さじ1を入れて沸かし、マカロニを茹で始める。マカロニは20分ほど茹でる。
マカロニが茹で終わったら取り出し、水で粗熱をとり、ザルにあげておく
玉ねぎを7ミリ角くらいに刻む
マッシュルームは8〜10等分のくし切り
鍋にバター40gを入れ、玉ねぎ、マッシュルームを入れて火にかける
初め強火、焦げつきそうになってきたら中火にして炒める
中火でも焦げそうになってきたら弱火に落として、じっくりと炒める(7~8分)。途中、軽く塩をする
玉ねぎが透き通って、食べてみて美味しいと感じるくらいの旨みが出てきたらボウルに移しておく
フライパンを熱し、サラダ油大さじ1.5を入れて鶏肉を炒める。
鶏肉に7割がた火を通す。(中強火)
※旨みの肉汁が流れ出てしまうので、あまりいじりすぎない。
7割がた火が入ったら、白ワインを振り入れ、フライパンの底についた旨みをこそげながらアルコールを飛ばす
アルコールが飛んだらベシャメル用の牛乳400ccのうち、1/3ほどを入れて、中火で3分ほど煮る。
※この工程は鶏肉に火を入れつつ、鶏肉の旨みを牛乳にうつす工程。
3分ほど煮たら鶏肉と煮汁に分け、鶏肉を玉ねぎとマッシュルームの入ったボウルに入れる。
鶏肉を煮た牛乳に残りの牛乳を加え、小鍋に入れて弱火にかけておく。(…Aとする)
もうひとつ、厚手の小鍋を用意して、バター60gを溶かす。
バターが溶けたら薄力粉を入れる。
木べらでかき混ぜながら弱火でじっくり炒める。
※途中、牛乳が沸いてきたら、沸騰する直前で火を止めておく
さらりとしたら火が入ったので、沸騰直前にまで温めた牛乳(A)を全て入れる。
小さめの泡立て器ですぐによく掻き立てる
ある程度馴染んできたら、木べらに持ち替え、弱火にかけながらさらによく混ぜる。
なめらかになってきたら、ナツメグと胡椒を少々入れて全体に混ぜる。
そこに鶏肉、玉ねぎ、マッシュルームを炒めたものを加え、弱火にかけながら全体を馴染ませる
味を見て、必要であれば塩で調味する。
グラタン皿に入れる
表面にチーズをのせ、トースターで軽く焼き色がつくまで焼く
※好みで小さく切ったバターを少し散らすと美味しい。